明るい日の光に包まれた穏やかで優しい映画「夏休みのレモネード」感想
題名 夏休みのレモネード
原題 Stolen Summer
製作国 アメリカ
製作年 2001
監督 ピート・ジョーンズ
(あらすじ)
カトリックの家庭で育つピートは、夏休みに入る終業式の日、シスターに「このまま悪戯ばかりの悪魔の道を進むか、天国への道を進むか」と問われて、どうすれば天国へ行けるのかと考える。兄から、異教徒を改宗させれば聖人になれるときいて、ユダヤ教の会堂に通いはじめ、そこでラビとその息子に出会い……。二人の宗教の違う少年の友情と、宗教とは何かを少年たちの純粋な目線で描いた作品。
(ストーリーの核心にふれるネタバレはありません。が、観ての感想)
すごく穏やかな映画、でした。
ストーリーもしっかりあるのに、激しくなくて緩やかな時間の流れに感じる。画面も終始明るくて、BGMも明るい。主人公のピートの考え方がしっかりしていてブレないし、ピートを取り囲む大人たちも、大人としてピートに接してくれるし、諍いはあってもそんなところも人間らしく、動揺せず穏やかな気持ちで観られる。
悪意をもった嫌な奴が一切登場しない。欠点がなく、じんわりいい映画だったなぁ、と思えます。
ピート役の少年は、これまた笑顔が可愛い!!!!こちらがつられてしまう笑い方がとても可愛いです。それでいて、作中結構な割合でニコニコニコニコしてる。とても可愛い。
あと絶対、ほっぺがもちもち!!!!!!!!!!!!!!!
ユダヤ人の少年は、ピートの一歳下という設定で、ほどよい身長差。目がくりくりで、前歯の歯が抜けているのが可愛い…!!!!
二人で海に行くシーンは、もうここ最近観た少年映画の中でも、最高のシーンでした。
ぱあっと晴れた海と砂浜の風景の中で、じゃれあう二人の少年。
もう少年好きならこのシーンだけでも満足できる。心が洗われます。ありがとう。ありがとう。
とはいえテーマは宗教。
可愛い少年が、無邪気な笑顔で「どうすれば、天国にいけるの?」「実際に天国に行った人を知ってるの?」と、宗教に対する疑問を投げかけるわけです。
これが大人を困らせようとか、そういう気は全くなくて、純粋に疑問に思ってるだけなんです。そして尋ねられた大人たちが、ちゃんと少年の相手をしてあげる。その人なりに、頑張って答えようとする。
天国とは、信仰とはなにか、という重めのテーマであり、ピートは最後に問いに対する答えを出すわけですが、それを観ている側に押し付けるでもない優しいラストです。
あと本筋のストーリーにはあまり関わってこないのですが、
ピートは8人兄弟で、そのなかのピートと一番年の近いと思われるお兄ちゃんと二人のシーンが、もうとってもとってもキュンキュンしました。
これくらいの歳の少年二人の兄弟、とてもいい……!!!!!!!!
個人的にこのお兄ちゃんの少年が、一番好みでした!!!!
弟と仲良く遊んで、ちょっかいだしたりする、野球が好きな少年可愛い……。
あと、ピートの学校の制服!!!!男の子の青色シャツにズボンというシンプルさも、対して女の子の白ワイシャツに赤チェックのワンピースもとても可愛いかったです!!!!(夏休みの話なんで、一瞬なんですが…!もっとみていたかった!)